これも小学生高学年の時の話です。
朝起きるときにある夢を見ました。
それは学校での出来事でした。
学級生で藤井という女の子が、
私の目の前の机に座っただけの夢でした。
藤井さんは私の斜め後ろの友人に、
話し掛けようとして私の前に座ったのです。
私は彼女が教室の入り口から入って来る全てを見ていました。
そして目が覚めて、この記憶が心の中に入ったまま、学校に行きました。
その日のお昼時間でした。
私は少し眠たかったので、教室の机の上で、座りながら少しうつ伏せになっていました。
しばらくすると、教室のドアが開きました。
藤井さんが歩いてきました。
その時は何気なく見ていました。
そうしたら、彼女は私の前の机に座りました。
そして私の斜め後ろの友達と喋り始めました。
この時に、私の心は衝撃を受けました。
確かにドシンという衝撃でした。
この時の衝撃が、何なのかは全く見当が付きませんでした。
「エ?これ、確か、今日、どこかでみた?!」
「ア!これ、今日の夢や!」
ただただ、その彼女の紫色のスカートまで覚えているんですから。
狐に摘まれたというだけではありません。
訳が分からなかった。
でも確かなんです。
今日の朝見たことが現実に起こったんですから。
でもこの事実は私だけしか判りません。
誰にも言うことは無かった。
この時から、正夢を見ることに成って行きました。
しかし段々不思議だとは思わなくなって行くのですから、面白いですね。
この現象は、フランス語で「デジャヴー」と言うそうです。
日本語では「既視夢」というそうですが、
既に夢は用意されていたということです。
これを解析すれば、既に夢ではなく、
現実が用意されているということです。
「一体誰が、そしてなぜ同じ事を、起こる前に理解する事が出来るのか?」
これはもう「謎」ではありません。
本当は誰もが現実的にこの様な夢を見ています。
でも忘れているだけです。
これを出発点にして、
心を追求していく人間に成って行きました。
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